66年から映像作家として活動していたケベック出身のアーティストの、音楽作品としては唯一作にして、ESPらしさ漂うアングラ名盤。どたばたしたバッキングと頼りないボーカルが、初期のジャニスを思わせるが、危ういぎりぎりのラインの美しさは、ESPマジックか。アコギの東洋的な旋律とタンバリンがヴェルヴェットを髣髴とさせる"THE SLIPPERY MORNING"は、さすがケベック出身のフレンチ・ソング。ほとんどポエトリーと化したミニマル・アシッド・フォークの"WE CAME VIA"。この世の果てで巡り合う、涅槃への入り口に咲く、花一輪。これぞ真の「アウト・ミュージック」!この後、彼女は再びシリアスな映像作家としての道を歩む。